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2011年07月11日

被災地からの贈り物

宮城県気仙沼市に、大切な友人がいます。

私よりも少し年上のその女性とは

実は一度もお会いしたことがないのですが、

メールなどで交流を深め

気がつけば、もう10年ほどのお付き合いとなりました。

品があって思慮深く、お洒落で、物知りで、強くて、優しくて。

私が落ち込んだときや迷ったときには

いつもさり気なく手を差し伸べてくれる大好きな友人です。

彼女もまた、お母様とともに、3月11日に被災しました。

ご自宅が津波で半壊したため

避難所で生活を送っていたそうですが、

最低限の生活手段を確保するとすぐ避難所をあとにし

彼女は周囲の被災者を支援する活動を始めました。

彼女は被災者が今なにを必要としているのかを聞き取った上で

インターネットで全国の友人に細かく発信してくれました。

自らが被災者でありながら、常に弱い立場の人々に寄り添っている姿が

文章から垣間見えました。

その頃の私ときたら

あまりに大きな悲しみを目の当たりにして、ただオロオロするばかりで

無力感に負けそうになっていたところだったのですが、

彼女の行動は羅針盤や灯台のように私を導き

お陰様で微力ながら、小さな支援をさせていただくことが出来ています。

そんな彼女とお母様から、先日、素敵な贈り物が届きました。

右側は、気仙沼帆布のポーチです。

震災後、職場を失ってしまった皆さんが、

復興への思いを込めて立ちあげた会社で作ったものなのだそうです。

「復興の小さな証です。」

添えられた手紙にはそう書かれていました。

そして綺麗なグリーンのミニポーチは、彼女のお母様のお手製。

多くの人々の支援で「心の宝石」をいただいたので、との言葉と共に。

胸がいっぱいになって、しばらくその場に立ち尽くしました。

お二人とも地元の復興や生活の立て直しで、

他人に心を配る余裕など無いはずなのに。

かけがえのない、大切な人が生きていて下さるありがたさを

心の深いところでかみしめました。

震災は心を打ちのめされるような悲劇だったけれど

この震災を機に、私は人として大切に持っておくべき感情が

ずいぶんと鈍っていたことに気付かされ、

少しずつ本来の敏感さを取戻しているような気がしています。

この感情をいつまでも忘れないように。

被災地からの思いがけない贈り物は、私にとって、

その決意の印となりそうです。

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